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姿勢と成績の関係

2017/12/17
成績の上がる処方箋

今回は学習中の姿勢についてです。

机の上に肘をついて、それにあごをのせていたり、体を机に寝そべって字を書いている生徒をよく見かけます。
保護者の読者世代の方も姿勢が悪いとよく叱られたのではないでしょうか。

「そんなカッコしてると背骨が曲がるぞ」「そんなカッコで勉強しても頭に入らないぞ」「そんなカッコで勉強すると眠ってしまうぞ」
と言った具合に叱責が飛んで来たのではないでしょうか。

生徒に聞いてみると学校では姿勢についてはあまり注意をしない先生が多い様です。
注意をしてまで直す必要性を感じていないのか、あえて生徒との摩擦を起こしたくないと考えているのか、その点は不明ですが、しかし、評価はしているかも知れません。
姿勢が悪いと「意欲・関心・態度」の項に評価「C」をつけている可能性はあります。

何れにしても勉強中、授業中の姿勢の悪さは見苦しく、見た目にも良いものではありません。
そればかりか姿勢が悪いと何となく成績にも影響しそうです。

果たして姿勢は成績に影響するのでしょうか。

実は勉強中の姿勢が悪と成績に影響する事が分ってきています。いろいろな研究の結果姿勢は成績に影響すると言われ始めています。
なぜでしょうか。

ご承知の様に脳は我々が日常生活する中で大量の酸素を消費します。その消費量は体のどの器官よりも多量です。特に勉強等の様に意識して、思考力、記憶力を使おうとする場合では増々酸素の消費量は多くなります。

しかし、姿勢が悪いと血流が悪くなり、脳に酸素が届きにくくなってくるらしいのです。酸素の供給がうまく行かない状態で大量の酸素を消費するので当然眠くなってしまいます。眠くならない迄も気持ちがダウンになって意欲が減退してしまいます。

話は飛びますが、剣道、柔道、空手、等の対戦競技の構えや、サッカー、バスケットボール等のボール競技のシュートの瞬間人間は背筋を伸ばして動こうとします。これはその方が動きやすいからです。
なぜかと言うと心臓と脳と体全体が一直線になっていた方が人間の体は動きやすく出来ているからです。
脳からの指令を届ける神経、酸素を供給する血管が直線上に位置する状態をを維持する事でそれぞれの器官が最大の能力を発揮する様に人間の体がデザインされていると言う事です。

机上の勉強も同様です。脳、心臓、が一直線上にある状態を維持する事で脳も心臓も最大の能力を発揮します。姿勢が良い程、脳に酸素が行き渡り脳が最大のパフォーマンスを発揮出来ると言うわけです。

さて、個別ブースでの学習時間に後ろから授業風景を見ていると姿勢が一番いいのは講師です。これは年齢が上がり腹筋も背筋もしっかりしてきて姿勢が良くなったと言う事も言えますが、姿勢が良くないと学力がつかなかったので、講師は姿勢が良いと言う事も言えます。

また、生徒の姿勢と学力はかなりの精度で相関関係にあります。
長年生徒を観察してきて、成績の良い生徒の方が姿勢が良く、その反対に姿勢が良くない生徒は成績面でも芳しくありません。
(100%の相関関係ではないのでその点はご注意ください。当てはまらないケースも当然あります。)

勉強をする時、正しい姿勢で机に向かう習慣をつけましょう。

昔から、改まった態度で物事に向き合う事を「姿勢を正す」と言います。正しい姿勢を取ることで、物事に向き合う時集中力を高めることが出来るという意味が含まれているように思います。

勉強時の態度として「姿勢」は非常に大切です。

まず「姿勢を正して」勉強に臨んでください。必ず好結果が得られるはずです。