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AIについて

2018/01/18
成績の上がる処方箋

最近頻繁に、新聞やTVニュース AIという単語が出てきます。

AIとは英語の「artificial intelligence」の頭文字を取ったもので日本語に訳せば「人工知能」となります。

昨年、AIが将棋と囲碁でチャンピオンに勝利したことで大変話題になりました。国産AIのポナンザが将棋の佐藤天彦名人に勝利し、グーグル傘下のディ―プマインド社が開発したアルファーゴは碁の世界王者を倒したのです。

その他、自動車の自動運転にAIを活用したり、身の回りではAIスピーカがアマゾンやLineから販売されたり、さらにはAIを活用したフィンテックという技術が金融の世界で登場したりと、AIがじわりわれわれの生活に入り込み始めています。そう感じるのは私だけではないと思います。

AI先進国アメリカではすでに、企業の採用審査や銀行の貸出業務にAIを活用しており、人間に対する Yes,No をAIが代行して行っています。

まだ始まったばかりですが、我々はAIとのお付き合いをこれから避けて通れなくなって来る事は間違いなさそうです。

さてここからが本題です。

我々の生活にAIが入り込み人の嫌がる仕事をAIが変わって行ってくれれば我々の生活も便利で快適なものになっていき人は安心して生活したり老後を迎えたり出来そうです。

しかし、事はそう簡単ではありません。

実はAIの発達はそれまでその仕事に携わってきた人の仕事を奪う可能性が出て来ているのです。

例えば、先のモーターショーでアメリカの大手自動車メーカGMは2019年にハンドルもブレーキもない車を販売すると発表しました。

単純に考えてこの車を運転する運転手はいらなくなります。

アメリカの大手シンクタンクマッキンゼーは2030年迄に世界で3億7500万人がAIの進出で職を失うとの研究成果を発表しました。

職を失うのは、予測可能な環境で体を使う仕事であり、具体的には機械操作やファーストフードでの調理などが上げられています。ここでいう機械操作には車の運転、建設機械の運転、工場の機械の運転等も含まれます。またデータを収集処理する仕事、具体的にはローンの貸し付け、法律事務所、会計、一般の事務処理等も同様にAIに取って変わられるとしています。これらの職種が全てAIに仕事を奪われると言う事ではないでしょうが影響は避けられそうにありません。

先程紹介した囲碁のためのアルファーゴを開発したディープマインド社は「もう囲碁の対局は行わない」と発表して世界を驚かせました。

ディープマインド社の思惑はアルファーゴを囲碁を踏み台に進化させ、そこで培った能力を他の局面で発揮して、人間社会に食い込もうとしているのです。
​世界最強の囲碁棋士に勝利したのですからアルファーゴは囲碁では最強です。しかしアルファーゴは単なる囲碁ソフトではなく一つの知能であり、その知能を活用して人間の社会に食い込もうとしているわけです。

さて我々は当然の事として、職を得て仕事をして収入を確保していかなくてはなりません。自分を養い、家族を養うためにこれは大切な事です。

しかし、ここ迄見てきた様にAIが我々の仕事を奪う世の中がもうすぐそこ迄来ていると言う予測もあるのです。
さてこの世界で仕事を確保出来る人材とはどの様な人間でしょうか。

この事をしっかりと考えておく必要があります。

そのために我々小学生、中学生、高校生として最低限今できる事は何か。

AIにとってかわられないためには、これからの世の中の変化をしっかり見通していける知識、学力を身につける事ではないでしょうか。

自分の持っている時間という有限の資産を、未来を見通すことの出来る学力向上に費やすことがいま求められている様に感じます。

この件はまたお話をしましょう。