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成績アップの極意(5)あるチャレンジ

2018/07/21
成績の上がる処方箋

テストでは時間の限られたなかで正解にたどりつく事が求められます。このミッションを成し遂げるために、速く字を書く事は当然求められるスキルの一つになります。

しかし、これが出来るようでなかなか出来ません。

 ある生徒はシャープペンシルの持ち方が悪く、文字がすらすら書けない状態でした。中学生によく見られる、横からペンを持ってしまい、しかも手全体で鷲掴みにしている状態なので、ペン先が自由に動かず、筆圧だけが強くなってしまい、シャープペンシルの芯が頻繁に折れてしまうのです。当然早く書くきれいに書く事が出来ません。
 早く書こうとすると手に力が入ってしまい芯が折れやすくなってしまいます。そこで折れない様に書こうとすると手首が固まって増々筆圧が強くなりさらに芯が折れやすくなると言う悪循環が発生していました。

 保護者の方もそれには気がついておられたので、すらすら書ける様に柔らかい2Bの芯を準備して筆箱に入れて、2Bの使用を促しておられたのですが、柔らかい芯ではさらに折れやすくなってしまうので、友達からHBの芯をもらって使用すると言う状況になってしまったのです。

 そこで、0.9mm芯の Pressman (プレスマン) の使用をお勧めしました(少し大きな文房具屋さんに行けば売っています)。これは字を長時間書き続ける事が求められる新聞記者と文房具会社が共同で開発したシャープペンシルです。芯の長さは10cmあり、芯がなくなる心配もほとんどありません。

 ある日ふと生徒の手元をみるとなんと彼はPressman を使用しているではないですか!!!

 保護者様は私の提案を受け入れてくれたのです。

 実はシャープペンの持ち方に対する注意はあまり受け入れられません。保護者面談でこの事に触れると、あまりいい顔をされない事が多いのです。ある意味禁句です。

 そこで気になるのが彼の字はどうなったかです。見違える様に字がきれいで丁寧になっていました。手元を観察するとまだすこし「ぎこちない」感は否めませんでしたが、スピードは以前より上がっていました。

今回、彼の保護者様と彼には色々と学ばせて頂きました。

1.何事も謙虚に耳を傾け、いいと思った事は取り入れて実践をしてみる。

2.指摘を受けた悪い習慣は直そうと努力する

習慣とは人間に既に身に付いてしまったもので、それを行っている本人は無意識で実践をしています。
だから直すのは大変なのです。

しかし、ここでお話をした塾生と保護者様は果敢にこの習慣を変える事チャレンジされました。
このチャレンジはまだ続いています。

しかし、このチャレンジから我々は多くの事を学べるのではないかと思います。