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成績を上げる処方箋【大学入試改革と英語学習法】

2017/07/27
成績の上がる処方箋

さて今回は大学入試における英語の試験方法の変化と英語の学習法についてお話をしたいと思います。

中学高校での勉強の最終目標はつまるところ大学入試です。
その学習教科の中で英語は最重要教科です。
理工系、医薬系、文系、の国公立、私立大学を問わずほとんどの大学入試の教科に採用されているからです。

この大学入試の英語についての試験方法が2020年より大きく変わる事になりました。

これまでの読解中心の入学試験に代わって、Reading、Writing、Listening、Speaking、の四技能で英語の学力をはかることになったのです。これ迄全く評価の基準になっていなかったSpeaking 力を測るテストが加わることなったわけです。

しかし、入試の当日多数の受験生に対して、Speaking テストを実施するのは余り現実的ではない事は想像にかたくありません。
そこで、必然のながれとして外部の資格試験を利用することになり、その有力な外部テストの一つに「英検」採用される事はほぼ間違いありません。
その結果英検取得の重要性が高まっています。

上智大学や明治大学では英検準1級を取得すると入学試験での英語の試験が免除になりそうです。またこの流れは今後、ますます他大学へも広がることは確実です。

Speaking のテストが加わったのなら英会話が必要になった。だから英会話学校に通わなくては・・・とお考えになったとすればそれは早計です。

英会話学校に通って英会話の練習をすれば会話力が身に就くことは認めます。
しかしそれは
「Hello, How are you today?]
「Fine thank you, and you」
に類するような日常一般のやり取りはうまくなると言う事であって、決して「大学入試共通テスト」が要求するようなレベルの Speaking が身に就くと言う事ではありません。

日常英会話とSpeaking力は別物と言う事をしっかり把握して頂きたいと思います。

「大学入試共通テスト」が要求している Speaking力とは、「日常会話力」+「英語で行うプレゼンテーション力」であると言いかえることが出来ると思います。

英検準一級、一級のテストでは受験者は2分間プレゼンテーションをしてその後質疑応答に答えなくてはいけません。もちろんテストは全部英語で実施されます。

ここでよく考えてみてください。日本語であるテーマ、(このテーマは多分に論説的な内容つまり、環境問題、難民問題、などについて論じる内容)について論じる事が出来ない人が、英語を使って同じことをするのは不可能なはずです
つまり日本語で様々な知識を蓄えて、自己表現をする訓練をまず積まないと英語で同じことが出来ません。

繰り返しになりますが、 Speaking力とはプレゼンテーション力磨く事に他なりません。
そのためには、日本語で多くの知識を書物から得なければならないことは言う迄もありません。その日本語で蓄えた知識を今度は英文に訳していく力が必要になるという事です。
日本語でしっかりした論理構成の文章を作ったうえでそれを今度は正しい英語に置き換える、つまり翻訳するという作業を行わなければなりません。
それにはしっかりした英文法力多彩なボキャブラリーが必要になります。
これはお分かりいただけると思います。

にも拘らず、時々、『英文法を勉強し過ぎるから日本人は英語が出来ない』という様な乱暴な意見を耳にしますがこれはとんでもない間違いだと言う事がここまでのお話で分かって頂けると思います。

しかししっかりした英文法力多彩なボキャブラリー、だけでは実は不十分なのです。文法力とボキャブラリーだけでは英語力は上がりません。
もう一つ、英文に慣れ親しむことが必要になります。つまり英語の多読です。これを行わないと、ここで求められる様な英語力は身に付きません。多くの日本人が英語が苦手と考える一つの理由はこの多読の壁を乗り越えられない事にあります。


それでは
しっかりした英文法力多彩なボキャブラリ、英文に慣れ親しむこと

はどのようにして身につければよいのでしょうか。

これは今後のブログでお伝えをしていきます。