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成績の上がる処方箋 【英語学習法】 中学校での文法学習

2017/09/25
成績の上がる処方箋

 さてここで、中学校の英語授業の現場で起こっている、大きな問題があります。これはかなり大きな問題なのですが、表立っては指摘されていない問題でもあります。  

それは、「文法を中学校でまともに教えない」という信じられない問題です。

 現在の文科省の英語教育に対する方針は『英語を英語のまま理解するようにする』です。この方針に沿って前回の教科書改訂で英語教科書の英文の量はかなり増えました。それ自体は悪いことではないのですが、その結果、教室では英語を和訳するのに時間がかかってしまい基礎的な英文法を教える時間が削られるという現象が起きてしましましたのです。その結果どうなったかというと、例えば英文法の最も基本的な知識である、目的語、補語、といった簡単な文法用語ですら、習得でいていない生徒が激増してしまったのです。
 
 もし、読者が中学生の保護者なら

   ① I have a pen.
 ② I am a boy.

① と ② の構文はどう違うのか尋ねて見てください。
「  a pen」  が目的語で 「a boy」  が補語であると正確に答えらたらかなり学力があります。

たぶん英語の偏差値は SS=60以上でしょう。

英語の土台は間違いなく英文法です。
これがぐらついてしまうと英語は理解できません。

簡単な日常英会話が出来ることが英語が出来る事ではありません。

特に入学試験についていえば、4技能(Reading、Writing、Listening、Speaking、)をバランスよくテストすることになり、 Speaking力にことさら脚光が当たっていますが、Speaking力も当然英文法に支えられていることは言うまでもありません。前にも述べた様にここで要求されるSpeaking力は日常会話をする力ではなく、プレゼンテーションをする力という認識を持つべきです。

 ネイティブではない我々は常に英文法を意識しながら、読み、書き、聴き、話す、事をしない限り、正しい英語を使うことは出来ないし、正しい英語を身に付ける事は出来ません。
 遡行学習のところでも述べましたが、もし自分が英文法に自信がないのであれば、自分がどこが分からないのかをまずはっきりさせて、その位置まで遡って英文法を学びなおす必要があります。中学の英文法が理解できない状態でその先の英語を理解するのはまず不可能です。

 英文法学習の重要性をまずしっかり認識してください。

英文法の学習法については次回お伝えをします。