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保護者面談で最も多く登場するテーマ(話題)

2017/12/11
成績の上がる処方箋

保護者面談で最も多く登場するテーマは何か。

「塾に行くことで安心してしまい、自宅でほとんど勉強しない。」というものです。

推測ですが、ご自宅で起こっているのは次の様な母と子の会話ではないでしょうか。

 

状況:17時30分頃 母買い物から帰宅
   子供ダイニングテーブルでリラックス

母「勉強をしなくていいの。」
子供「塾で勉強しているから家ではやらない」
母「この前の中間テスト悪かったけど勉強しなくていいの。次の期末ももうすぐ始まるのよ。勉強分ってるの、学校の授業についていけてるの」(母、矢継ぎ早の質問)
子供「塾で勉強しているから分ってるもん」
子供:平然とリラックス
母:リラックスの口実に塾を使われ母イライラの極致

 これに類似する場面が、多くのご家庭で実際に起こっているかも知れません。
保護者様(母)のイライラも理解出来ます。
読者のご家庭ではいかがでしょうか。

 さて、それでは適切な自宅学習の時間とはどれくらいでしょうか。
一般的に中学生の場合学年の数字相当の時間を勉強する事とされています。

 つまり、中学一年生=1時間、二年生=2時間、三年生=3時間

 この数字を見て慌てた保護者の方も多いのではないでしょうか。この数字以下、または一日の中で全く机に向かわない日もあるという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

 一日の中で全く机に向かわない日がある場合、その子には勉強の習慣が身についていないと言えます。
 自宅学習の習慣がなく、そして塾にも通っていない場合、学校の授業だけで成績を向上させる事は一般的に言ってかなり難しい事です。この状況が続けば学校の授業についていく事すら難しい状況の追い込まれてしまいます。 

 それだけではなく、自宅学習の習慣が全く身に付いていない場合、直近のテストが上がる下がると言う単純な問題ではなく、生涯にわたって知識、基礎学力が欠落してしまい社会生活に影響を及ぼす可能性すら出てきます。進学に支障を来すばかりか、社会で必要な資格試験の取得にしても、就職をして仕事をするにしても、学力が必要な事は否めません。(『社会生活に必要な学力とは何か』というテーマについては後日このブログでトピックを作ってお伝えをします。)「自宅学習の習慣がないつまり学習習慣がない」と言う事は非常に深刻な問題です。保護者(母)はそれを心配してイライラを募らせるものと考えます。

 その結果保護者は子供を塾に通わせて自学学習の補完をしようとします。アクロス個別指導学院に通っている生徒全員とは言いませんが、ほとんどの生徒がこの様な保護者の動機で通塾しているものだと思います。つまり、自宅での学習量の不足を補完する存在としてを塾に通う事を選択していると言う事になります。塾はこの期待に答えなくてはなりません。

 それでは塾として「自宅での学習量の不足を補完する」方法はどのようなものが考え得るのでしょうか。

 宿題をたくさん出す事でしょうか。

 しかし、よく考えて見てると、この方法には矛盾がある事が分ります。自宅学習が出来ずそれを補完するために塾に来ているのに、自宅学習である宿題を塾が出して勉強量を確保しようとしているのですから、明らかに矛盾です。

 塾が宿題を出す事が誤りという事ではなく、まず第一に取り組まなくてはならない課題は『生徒が学習習慣を身につける。』という事です。従って学習塾もここに焦点を絞って対策をすべきなのです

 以前のブログのトピック「遡行学習」とのところでも述べましたが、レギュラーの授業(通常の通塾)だけで生徒の学力を向上させることは不可能だと述べました。レギュラー以外の日に塾に通って学習時間を確保して勉強に取り組まないと遅れを取り戻すことは出来ない事もお伝えしました。(遡行学習のブログを参照して下さい)
 そこでアクロス個別指導学院ではレギュラーの通塾日以外に塾かよって学習量を確保して遡行学習を行って、ある程度成果を上げている事を再度お伝えします。以下に最近、遡行学習に真剣に取り組んだ結果、見事に成績を向上させた実例を掲載しますので参照して下さい。

実力テスト7月五教科合計    実力テスト10月五教科合計    実力テスト11月五教科合計 

   123 点              195点            231点

 どうでしょう、最初が低すぎるとか、11月に至ってもまだ一教科当たり50点に満たないとのご意見も聞こえてきそうです。
しかし、この生徒が7月から11月迄の4ヶ月間で成績を倍近く伸ばしたのは事実です。この生徒はアクロス個別指導学院に来なければ、限りなく100%に近い確率でこうはなっていないでしょう。

 この生徒は授業の有る無しに関わらず殆ど毎日塾に来て、4時半から9時40分(最後の授業終了時)まで机に向かいました。さすがにこれだけ頑張ると成績は否が応でも上がってきます。

 アクロス個別指導学院には「出頭命令」というものが存在します。定期テストで下限の基準(偏差値45以下、学年で下位30位以下)を下回った生徒は、塾に来て遡行学習をして頂いています。これが効果があるのは上述の実例で明らかです。

 塾に来て遡行学習をする事で生徒は成績が上がり自信がでてきます。努力が結果に結びつけば人間誰しもそうなります。自信がつけばさらに勉強に身が入ります。それが結果に結びつきさらに自信をつける事が出来ます、こうなればプラスのスパイラルです。学習量を確保する事で成績が向上するという成功体験から、学習量の大切さを学ぶ事になります。そこで自宅での学習量も自然と増えていく事になります。中学生、高校生の成績上位者はこのプラスのスパイラルにはまった人たちである事は容易に想像出来ます。
 
 塾も保護者も(失礼な言い方で済みません)自宅学習が出来ない生徒に対して、宿題の役割を過度に期待しても効果が薄い事をまず理解すべきです。学力向上に最も大切な事は学習習慣を身につけてもらい、それを自宅学習につなげる事なのです。

 「保護者面談で最も良く聞かれるテーマ」の回答は、自宅学習の習慣のない生徒はまず塾で学習する事に専念して、学習習慣を身につける事が大切である、という事です。まず一歩踏み出してみましょう。

 アクロス個別指導学院には、学習習慣が身に付く学習法のノウハウがあります。是非お試しください。