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2019年度から都立高校入試に英語スピーキングテスト導入

2018/05/09
入試情報

 東京都教育委員会が12月14日、都立高校の英語入試で、独自のスピーキングテストを導入する方針を発表しました。早ければ現在の中学2年生が受験する2019年度入試においてプレテストを導入し、本格実施に繋げていく予定との事です。

 外部テスト(英検やTOEIC)ではなく、テストは都独自のテストを用意すると公表しています。

テスト形式については、試験会場で対面式のスピーキングテストを実施するのか、パソコンからWEB経由で講師が対面するのか、またそれ以外か、全くの未知数です。

しかし、どの様な形にしろ受験生はスピーキングテストを実施されるわけですから対応策を準備しておく必要があるのは確かです。

 ここで都教委がスピーキングテスト導入を決めた背景について考えてみたいと思います。
その要因は次ぎの2つです

  1. 日本人の英語力、特に英会話の能力が世界でも最低レベルにあり、アジア諸国の中でさえ最低レベルである事。
  2. 2020年大学入試改革において、現在のセンター試験の後継試験として実施される『大学入試共通テスト』において、英語のテストが「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能での評価となる事。

日本人の英語力がアジア最低であり、英会話の能力も最低ラインであるのは事実です。アジアで最も英語力が高いのはフィリピンです。アクロス個別指導学院の講師のS先生は先日セブ島に約1ヶ月語学留学に行ってきました。講師は全員フィリピン人でその英語の堪能さに驚いたようでしたが、さらに先生を驚かせたのは彼らの話す内容だったようです。

 世界の中のアジアについて、またフィリピンについて、あるいは自分の将来の仕事、人生について、熱く、情熱的に英語で語る彼らに圧倒された様子でした。

ここで英語で話すとは何かを皆さんに考えて頂きたいと思います。

Hello!

How are you.

Fine thank you, and you.

という日常のご挨拶程度が上手だから英会話が上手と言う事ではないですね。

英語で話す事について考えた時、最も大事なのは「何を話すか」と言う話の内容です。
つまり、英語で話す前に日本語でしっかり会話が出来なければ、英語でも話すことは出来ないはずです。
英語を「話す」と言う事で評価を得るには、会話そのものをしっかり日本語で頭の中で組み立てる必要があると言う事です。

この点はしっかりと認識をする必要があります。

時々、『日本人は受験英語で英文法ばかり勉強しているから英会話が出来ないんだ』と言う議論を聞くことがありますが、これは大きな間違いです。

この点に就いては別のブログでお伝えしたいと思いますが、しっかりした文法知識なしに日本人が英語で「話す」事は不可能です。
しかし、その場その場で英作文をしていたのではネイティブクラスの英語を操る人たちと会話することは出来ません。
そこで事前に自分で英作をした英文を暗記しておきそれがスムースに口を突いて出ると言うトレーニングは必要になります。この努力は怠れないのですが、この作業と文法学習が矛盾するものではありません。その点はしっかり理解しておく必要があります。

さてそれでは都立高校入試の英語で問われる会話力はどの程度のものになるのでしょうか。

先程も述べた様に「話す」事に対する試験の概要は全く未知数です。
そこで英検3級の試験を参考にするのが一番良い様に思います。

英検3級では挨拶の能力もコミュニケーション能力として問われます。又試験に臨む態度(attitude)も採点されます。
それ以外で最も問われる能力は説明能力です。

絵の描いてあるカードを見せられてその状況について質問がありそれを英語で説明する事を求められます。
絵には例えば公園で子供が遊んでいたり、高齢者がベンチで座っている状況が描かれており、これに対して

What is the boy doing? (その少年は何をしていますか?)

又は

What is the elderly want to do? (そのお年寄りは何をしたいと思っていますか?)

等が質問されます。

それ程難しい会話ではなく、高度な説明能力が求められるわけではありません。
しかし、しっかり準備はしておかないと、この程度の会話でも結構敷居が高いものです。

そこで対応策ですが、英検3級の受験が一番のお勧めです。3級の面接試験の準備をしておけば十分だと思います。

筆記に不合格でこの試験が受けられない場合も、同様の対策を講じれば良いはずです。これまでと違う対応はここです。

都立高校受験者全員に英検3級対策と同等の対策を講じる必要が出てくると思います。

アクロス個別指導学院では英検対策を無料で実施しています。又英検3級以上の合格者に対しても、塾生へのサービスの一環として無料で面接試験の特訓を実施しています。
この特訓の成果で、アクロス個別指導学院ではこれまで受験者全員が合格しています。講師陣の中の特に英語能力の高い講師が特訓を担当する事でこの成果が得られたものと考えています。

皆さんも是非アクロス個別指導学院の質の高い英検対策にご参加ください。

そして2019年から始まる高校入試英語テストの「話す」試験を乗り切ってください。