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成績アップの極意(1)「英単語の覚え方」
成績アップのヒントシリーズ第一弾は「英単語の覚え方」です。
アクロス個別指導学院で学ぶ中学生、高校生から一番多く受ける質問がこの「英単語の覚え方」です。
もし英単語が簡単に覚えられたら英語の学力は一気に上がるはず、と思われがちですが実はそうではありません。
英語学習に行き詰まった時、学習者は必ず英単語の壁を感じます。その壁を前にして、敗北感にしたった時かなりの学習者が市販の単語帳を買ってきてそれを最初から覚えようとします。しかしこの方法は上手くいきません。
なぜかと言うと、英語の理解=英単語+英文法、と言う等式は成り立が成り立たないからです。ここが英語学習の難しいところです。
もちろん英語を理解するために英単語を覚えなければならないのは確かです。しかし英単語を市販の単語帳で覚えてる方法はほとんど役に立たないのです。
何故そうなのかを以下に例を挙げて説明します。
では次の英文を訳してみて下さい。このに上げる英文は中学生用の辞書の例文です。
I like baseball.
これは簡単に訳せますね。「私は野球が好きです」です。
では次はどうでしょうか。同じ like を使った例文です。
I want to buy some jeans like yours.
「私はあなたの様なジーンズを買いたい」がこの文章の和訳です。
上の2つの文章の like の意味は異なります。
上の文章では like=好き
下の文章では like〜=〜の様な
と言う意味になります。
従って単語帳で
like =好き、〜の様な と丸暗記してもテストで生の英文に出会った時臨機応変に訳す事が出来ません。
lilkeにはまだ違う使い方があります。
He looks like his father. これは「彼は彼のお父さんに似ています」と訳さないといけません。これも中学校で習います。
又こんな例もありました。
He is from Australia. これは一年生の英語の教科書に出ていた文章です。「彼はオーストラリア出身です」と和訳すると習います。
この場合 from~ は ~出身と訳さなければなりません。
しかし、ある生徒が三年生で次の文章を以下の様に訳しました。
He went to Kyoto from Tokyo. 「彼は東京出身で京都にいきました。」正解は「彼は東京から京都に行きました」ですね。
この例文では from~ は ~から と訳さなければいけません。
英語には結構こういうことが起こります。
from を「出身」と固定観念で覚えてしまった結果の誤りです。
以上の例で分かるように英単語と日本語の単語(和訳)は一対一の関係で固定されているのではなく使われ方で意味が違ってきます。まずこのことを理解する必要があります。
その上で自分の知っている英単語の知識と英文法の力を組み合わせて英文を意味が通るように和訳していく力が求められることになります。
これが英語力に他なりません。
従って1:1に固定した英単語をいくらたくさん覚えても英語力には直結しない事になります。
ではどうすれば良いか。
英文を読みながら英単語を英文の流れの中で覚えていくしか手がないのです。
まず分からない単語に出会ったら辞書を引く事です。文法的に納得できなければ文法書に当たる事です。また折角出会った英単語ですから、これを覚えない手はありません。原文にマーカーか赤のボールペンでしるしをつけて、この単語をノートに書き写してすき間時間に覚えに掛かるのはとても効果があります。なぜなら元の英文とこの分からない単語は関連性を持っているからです。出来ればもう一度英文を読みながらマーカーを付けたところの単語が思い出せるかどうかやってみるともっと効果があります。
この手間を惜しまず日々英文を読んで訳す努力を積み上げていかないと英語を訳せるようにならないし英単語も覚えられません。
いかがでしょうかお分かりいただけたでしょうか。
本日の極意
「英単語は英文と一緒に覚える」 です。
light と言う単語は中学生・高校生ほとんどの生徒が知っています。
「light と言う単語は知ってるよね、これどういうお意味ですか?」
「・・・エーと 明かり、電気!!!」
そうだね。次の文章を訳してみて。
The light is bright.
「その電球は明るい」
「ビンゴ。それでは次の文章はどういう意味ですか?」
「Your weight is light]」
「あなたの体重は電気、では辻褄が合いませんね」
light にはもう一つ意味があったね。
「そうか軽いか。そうすると、 あなたの体重は軽い」
llike は通常 好む、好き と言う意味です。
しかしそれを知っているだけではこの文章は訳せません。