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成績アップの極意(2)「数学克服法」

2018/06/15
成績の上がる処方箋

「数学が苦手」と言う中学生・高校生は非常に多いです。

数学が得意になる特効薬がもしあるとすれば皆さん手に入れたくなるのではないでしょうか。

飲んで治す様な特効薬はありませんが、実は数学を確実に得意にする方法はあります。
その方法をここでご紹介していきましょう。

数学が苦手な人の特徴は間違いなく

 

途中式(計算式)が正しく書けない。 です。

 

途中式が書けないとはどういう事でしょうか。

以下にアクロス個別指導学院で推奨している途中式の書き方をご紹介しておきます。

この書き方が絶対とは言いませんが、以下に示すものは標準的な途中式の書き方です。

以下の算式は (A)(B)(C) の順に難しくなります。

体験学習にきた中学3年生に(A)(B)(C)の計算をやって頂いていますが、(C)が正しくできる生徒は正直言ってかなり少ないです。

(C)が簡単に解ける生徒は大体 偏差値≧60 (60以上)あります。逆の言い方をすれば(C)がスラスラできるようにすれば数学の偏差値は60を超えると考えてもいいと思います。
つまり、数学では計算力と数学力はかなり一致すると言う事です。
数学の成績の上位者は間違いなく計算が得意です。

それでは順を追ってみていきましょう。

 

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(A)についてです。

 式①式② の形に正しくなおせるかどうかが問題です。この計算式が書ければ計算間違いは激減します。

 このタイプの問題ではほとんどの入試問題で 〇 印は (―)【マイナス】になっています。
 式② の様に正しく式を書けば ー3(5a-3b)の様に()の前の数字が マイナスになることが、式の流れから明確に分かります。

しかし 式② を飛ばして 式③ を書くと 3b マイナスをかけ忘れて +9b  のはずのところを ー9b  としてしまう事態が発生します。
これは非常に多い間違いパターンです。
 

つまりたった1行 『式② を書く事』がこの計算の肝心な要点と言うわけです。

また『この1行を書くことが、数学が得意になる一歩である』と断言することもできます。

 

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次は(B)についてです。

この式は 式⑥ の形になおせるかどうかが要点です。

問題の中にある ÷ が 式⑥ の中で分母に書ければあとは流れです。
つまりこのタイプの問題は与式を分数に変形できるかがポイントです。

つまりこの計算で最も大切なことは 『式⑤を式⑥の様に分数に直せるか』です。

 

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次は (C)についてです。 

この問題の難度が一番高いです。 この問題がスラスラ解ける生徒は数学の偏差値は間違いなくSS60以上あるはずです。

この問題で最も生徒がつまづくのは 式⑪ から 式⑫ 式⑬ への変化です

 式⑪は 『2h=10   の時 h を求めなさい。』と言う問題と基本は同じです。h の前の係数が文字になっている点が違うだけです。

この時ほとんどの塾生が h=5 と正しく答えます。

それでは

『10h=2  の時 h を求めなさい。』と言う問題はどうでしょうか。実はこの時も h=5 と答える塾生が相当数います。

2h=10  10h=2 も同じ答えになってしまうのです。
理由は式を変形する癖が体に染みついていないからです。

式の変形が体に染みつかない原因は 暗算を多用して式を書かない事です。

2h=10 は h=10÷2 h=5、 10h=2  h=2÷10  h=1/5  と変形出来ればこの様な混乱は起きないはずです。

慣れてくればここまで細かく書く必要はないのですが、体が覚えるまでは、式の変形を細かなところまで書く必要があると思います。

この式の変形が出来ていれば 式⑪ から 式⑫ 式⑬ への変形は簡単に出来るはずです。

どうでしょうか、数学の苦手克服法がお分かりいただけたでしょうか。

 

以前も紹介しましたが、私は一度高名な受験数学の佐藤と言う先生に教鞭をとって頂いた事があります。

その時、佐藤先生はこうおっしゃいました。

『数学は目で見て手で解け』

これは常に途中式を書いて、それをで確認して、を動かして解いていきなさいと言う意味です。

途中式を書くことが数学が得意になる第一歩であることを忘れない様にしてください。