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やる気のサプリメント(3)「目標を小分けする」
やる気があれば自分の能力を最大限迄伸ばすことが出来るはずです。
しかし、やる気がなかなか出ない。だから出来ない。
このやる気を伸ばすためにはどうすればいいのでしょうか。
やる気は達成感と密接に関係していると言う事実について考えてみましょう。
2018年7月4日現在、ロシアでワールドカップが開かれています。負けていたチームが一点返したことで突然動きが良くなり、見違えるようなプレーを連発するのを何度も目にしました。一点入れたことで達成感が湧き自信が出たわけです。一方優勝候補のドイツが初戦に負けたことで自信を失い、その結果入るはずのシュートまで入らず予選リーグ敗退してしまいました。自信を喪失すると人間は出来る事も出来なくなってしまい、自信が出ると出来ない事も出来てしまいます。
さて負けているチームが一点取る事で自信が出ることをもう少し詳しく見てみましょう。
サッカーの目標は当然「試合に勝つ事」です。さらに大きな目標は「ワールドカップに出場する事」と考えられます。
「ワールドカップに出場する事」が「大」目標とすれば「試合に勝つ事」は「中」目標です。そして「ゴールをあげること」は「小」目標と言う事が出来ます。
つまりワールドカップに出場するためには試合に勝たなければ出られません。試合に勝つためには数多くのゴールをあげなければなりませ。
試合中、選手は自分の目標は「ワールドカップに出場する事」だと考えて走り回り、試合をしているのではなく、必死に「ゴールをあげること」を考えて試合をしているはずです。
つまり「ワールドカップに出場する事」と言う「大」目標を「ゴールをあげること」と言う「小」目標に分けて目標設定しているはずです。
「ワールドカップに出場する事」と言う目標を達成するのは4年に一度しかチャンスはありませんが「ゴールをあげること」は毎試合可能です。
人間は「目標」を達成した時、達成感を味わいます。達成感を味わうと脳の中のある部分が刺激されてある種の「快感」を味わう事が出来る様人間の脳はプログラムされているらいしいのです。大きな目標であれ、小さな目標であれ、その如何を問わず「目標」を達成すると人間は「快感」を感じ、さらなる「快感」を得ようと行動し始めます。このことは脳科学の分野で研究され解明をされています。
どんな小さなことでも「目標の達成」は脳に「快感」をもたらすものであり、人間はさらなる「快感」を求めて同様の行動をしようとします。達成目標の大小は関係ありません。「目標の達成」こそが重要と言う事です。
これが人間の特性であると言う事を理解した上で、この現象を勉強のやる気つまりモチベーションを上げることに応用することを考えてみましょう。
ただし、誰かにやらされている「やらされた感」があるうちはこの「達成感」はどこからもやってきません。例え目標が達成されてもその「達成感」は乏しいものになります。
しかし、自ら求めて行動を起こした場合はどうでしょう。「達成感」をとても強く感じ、達成した時の「快感」も強いものになります。その「快感」が次の努力の源泉になるいうわけです。
このサイクルが自分のものとなった時自然と次に示す様な「努力のサイクル」が自然い体の中に築かれていきます。
「努力のサイクル」 = 目標設定 ➡ 行動 ➡ 目標達成 ➡ 快感 ➡ 新たな目標設定
この「努力のサイクル」こそがやる気の源泉です。やる気そのものであることをしっかり理解してください。
これは別の言葉でいえば、スモールステップ、スモールサクセスです。
大きな「目標」を小さく小分けした「行動目標」を設定して、その小分けした「行動目標」の達成に全力を挙げる。これが成功のカギになります。
具体的には次の様になります。
大目標 ➡ ○○高校に合格したい。
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中目標 ➡ 数学が弱いのでそれを強化したい。
⇩
小目標1 ➡ 毎週塾で実施しているチェックテストで「80点以下」(アクロス個別指導学院では80点以下は再テスト)の範囲のプリントで合格点を目指そう。
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小目標2 ➡ 塾の無い日に時間を取ってチェックテストを塾でやってみよう。
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具体的な目標 ➡ 毎回、二枚チェックテストに取り組む。90点以上が取れるまでチェックテストを繰り返す。通塾日時は水曜日と金曜日、7時から8時。
この様な流れで大目標を達成するための達成しやすい「具体的な目標」を設定することが出来れば、「努力のサイクル」が自然に回り始めます。成功することが出来るかどうかはここで決まります。
「具体的な目標」は達成したかどうかがハッキリわかる具体的なものである事、それを達成することで大目標が達成されるように「小分けしたもの」である事が必要です。このことに配慮して具体的な目標を設定すれば、成功に一歩近づいたと言って過言ではありません。