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脳を鍛えたい【4】<学習すれば脳は鍛えられる>
前回のブログ、『脳を鍛えたい【3】<そのために何をすればいいか>』でお伝えした様に、あらゆる学習動作の中で、手書きで作文をする事が最も効果があるとお伝えしました。
「手書き文章を書く」
脳にあるのは次の三つの能力だけです。
記憶力、思考力、言語能力です。
「手書きで作文を書く」と言う動作は、脳に負荷をかけ脳そのものの機能を高めていきます。
それでは文章を作成する時どんな負荷が脳にかかるか考えてみましょう。
文章を作成するからには、何を書きたいかを考えなければ文章は書けないので、当然思考力が鍛えらえます。また、手書きで文章を書くので、適切な漢字を思い出しながら書いているはずです。この動作により、脳の中にある漢字の記憶回路が鍛えられ強化されていくと同時に、漢字を思い出そうとすることで記憶力が鍛えられていくはずです。
そして文章は言語で書きますから言語力が鍛えられるのは当然です。
その他にも手で筆記用具をもって書くので脳は微妙な手の動きまでコントロールしているはずです。その分脳には負荷がかかってきて、脳機能全体が鍛えられ活性化することになります。
まとめると、「手書きで文章を書く」と言う動作は先に述べた、記憶力、思考力、言語能力を鍛えてきます。それと同時に、手を動かすので脳全体が活性化すると考えられるわけです。
さて、ここで数学について考えてみましょう。数学の問題を解く時、公式をまず理解して記憶しないと解けません。例えば分配法則の公式 2×(a+b)=2×a+2×b は覚えていないといけない基本公式です。覚えていなくても解けますが、記憶していないとまず間違えます。
その他、円面積、円周の長さ、円すいの体積、平行四辺形の面積、ひし形の面積の公式などは記憶していないとテストで正解にたどり着くことは出来ません。
以上のような公式を記憶した上で数学のテストでは思考力が試されます。簡単に言えば数学の問題を解く能力は、記憶力+思考力と言う事が出来ます。
先程、「手書きで文章を書く」と言う動作が、記憶力、思考力、言語能力を鍛えると書きました。
さて、「手書きで文章を書く」動作で鍛えられた記憶力と思考力は数学に必要とされる記憶力と思考力とは別物でしょうか。そうではないはずです。どちらも同じ記憶力と思考力のはずです。
つまり、「手書きで文章を書く」と言う動作で、数学力も鍛えられるという結論になるはずです。
このことは、よく言われる文系脳、理系脳などと言うものは人間の脳には存在しないと言う事を意味しています。
では国語は得意だけど、数学は苦手、またその逆がなぜ起こるかと言うと、ハッキリ解明されいるわけではないですが、塾を運営する中で感じるのは、「好き、嫌い」が一番大きな要素であると言う事です。この問題はまた別の機会にお話をしたいと思います。
「手書きで文章を書く」事が記憶力、思考力、言語能力を育てるとすれば、数学の学習をする事で、記憶力、思考力が開発されていくはずです。
つまり学習すると言う行為は相互に影響し合い脳の機能を高めると言う事になります。
結論です。小学校、中学校、高校の全教科に満遍なく真剣に取り組み、学習することが脳の機能を高めてすべての教科の学力向上に役立つと断言できます。
苦手意識を持たずにすべての教科に取り組んでください。そうすれば脳の機能は強化され知らずしらず学力は向上するはずです。