メニュー

HOME  ブログ  問題を全部解かない<入試を意識した勉強法>【数学】

ブログ

問題を全部解かない<入試を意識した勉強法>【数学】

2018/12/11
成績の上がる処方箋

入試問題は全部解いてはいけません。

全部解こうとすると偏差値は下がってしまいます。

「解ける問題を確実に解く」これが必勝セオリーです。

それでは、都立入試数学で偏差値50を目標にする場合、どのようにすれば目標を達成できるか考えてみましょう。

 都立入試で数学の大問①には小問が9問あります。そのうち作図が6点で他は5点ですから、大問①を全問正解すれば46点取れます。これで偏差値SS46です。それに加えてあと1問正解すれば+5点で合計51点になりこれでSS49、2問正解すれば+10点で合計56となりのSS54になります。

 このように考えると数学で偏差値SS50以上を取るのはそれほど難しいことではありません。

しかし大前提は大問①の全問正解です。これがベースになっていることを忘れないでください。

 例年、合格するはずの生徒が不合格になる場合、数学の大問①の問1を間違えていることがよくあります。これが原因で不合格になっているのです。
 間違えるはずのない問題を間違えると一点を争う入試では厳しい現実を突きつけられる事になります。

つまり、都立入試の数学において最も大切なのは大問①を全問正解するという事になります。

これが出来るようになって初めて次の手が考えられるのです。

では次に解きやすい問題、得点しやすい問題はどれでしょうか。

都立入試数学はほぼ次のような構成になっています。

大問① 小問1~小問9 計算問題中心

大問② 小問1、小問2 思考力を試す問題

大問③ 小問1、小問2、小問3 二次関数または一次関数

大問④ 小問1、小問2  平面図形 相似又は合同の証明

大問⑤ 小問1、小問2  立体図形

この中で 大問①の次に解きやすい問題は 大問③小問1、大問④小問1、大問⑤小問1です。
結構簡単な問題が転がっています。
従って、大問①が終わったら、試験では大問③~大問⑤までの小問1を確実に解く事が大切になります。

大問①を全問正解して、大問③~大問⑤まで小問1を全問正解すると合計61点で偏差値SS55になります。

 偏差値SS55以上取りたい場合は大問③小問2を解くか、大問④小問2を解く必要があります。大問④小問2は平面図形の証明問題です。この問題は配点が7点と高くまた、部分点が取れるので、証明法に習熟すると得点しやすくなります。これに比べると大問②小問1、小問2思考力を見る問題は同様に証明問題ですが、一定の解法パターンが存在しないので、難度が高く、数学の得な生徒が解く問題と言う事になります。従ってSS55以上を目指す場合は大問④小問2の証明問題が解けるよう『図形の証明』に習熟することが求められることになります。
 この点は記憶にとどめておいてください。

 試験では往々にして最初から順番に問題を解いてしまいがちですが、ここで提案しているような順序で問題を解いていくのが最も効率良く得点できる方法ですので、是非実践してみてください。偏差値は確実に上がるはずです。

 従って勉強もこの入試のパターンに合わせて勉強する必要があります。

 まずは大問①の全問正解。何度も繰り返しますがこれが最も大切な事になります。次は大問②を飛ばして、大問③~大問⑤までの小問1三問を確実に解く事です。

 この訓練を普段から行い試験当日61点を目指す事はどの生徒にとっても難しいことではありません。

これが出来る様になったら、大問④小問2の証明問題、大問③小問2の関数が解けるようにしていけば良いわけです。

 自分が解けない問題にこだわって時間をロスしてしまうと、その後ろにある解ける問題を解けなくなってしまうのです。

 これからの入試を意識した勉強法では間違っても全問正解を狙ってはいけません。『解ける問題を確実に解けるようにする』この大切なセオリーに従って勉強をしていかなくてはなりません。

 アクロス個別指導学院ではこのセオリーに従って毎日授業が組み立てられます。