ブログ
東大リケジョ嶋田講師の東大までの軌跡【第33話】大学(東大)の授業はこんな感じ
第33話 大学(東大)の授業はこんな感じ
こんにちは、嶋田です。
先日、知り合いの高校生から「大学の授業とかテストとかってどんな感じなの?」という質問を受けました。思い返してみると、私が高校生だったころも、同じような疑問を抱いていました。そこで、今日は大学の授業やテストについてお話ししたいと思います。
大学に入ると、これまでの学校生活との違いに驚くと思います。私がまず驚いたのは、授業スタイルの違いでした。
高校までは1クラス約30〜40人くらいの生徒と先生1人が教室にいて、先生が前で話しながら生徒に問いかけるなどして、生徒も話したり発表したりするという授業が一般的だと思います。時にはグループごとになって話し合いをすることもあると思います。
一方、一般的な大学(少なくとも私が受けた多くの授業)では、上のようなことはほとんど行われません。1教室の中に教授1人が前で話し、数十人もの学生がその話を聞きます。学生の数が30人くらいだったら「少ないなー」っていう感じです。200人近い学生が1つの教室にいた授業もありました。(このような授業だと、部屋の中も熱気ムンムンでとても居心地が悪いです…)
授業を受ける人数がとても多いので、高校までの授業のように「生徒が挙手をして、先生が指名し、生徒が発表をする」ということはできません。基本的には教授がずっと話し続けています。東京大学の授業時間は1コマ105分なのですが、105分間、話を聞き続けるというのはかなり大変です。どんなに頑張っても眠くなったり集中力が切れたりすることがあります(笑)。この問題を回避するためカフェインを摂ったり、ノートをとって手を動かし続けたりしています。
人数以外にも大学の授業とそれ以前の授業との違いはあります。高校までは、トイレなど一時的なものであっても、授業の途中退出をする際は先生に一言言っていました。また授業への出席は義務的というか、無断欠席をすると怒られるみたいなことがあったと思います。
しかし大学では、多くの授業で、その出席は学生の主体性に委ねられています。つまり授業に出席しなくても何も言われませんし、授業の途中で抜けることもできます。
大学入学直後、教授が授業中であっても、多くの人が出入りしているのを見て、とても驚きました。また、お手洗いに行くために初めて途中退出した時は、ちょっとドキドキしたのを覚えています。
以上が大学の授業スタイルの特徴です。しかし学科の人数や教育方針によって私が述べたものと異なる部分もあります。それについては次回以降お話しします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。