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東大リケジョ嶋田講師の東大までの軌跡【第40話】学術オリンピック

2019/10/19
東大リケジョ嶋田朱里講師のブログ

第39話   幻の学術オリンピック

 

こんにちは、嶋田です。

 

今日は私が「高校生の時にやっておけばよかったな」と思うことについてお話しします。

 

高校の時にやっておけばよかったというか挑戦してみたらよかったかなと思うのは、学術系オリンピックへの参加です。数学オリンピックや生物オリンピックなど、様々な学術分野について開催されている有名な大会ですね。

 

学校によっては、それらへの参加を強く勧めているところもあるようです。

私の学校は、それらへの参加に積極的ではありませんでした。各教科の先生が「◯◯オリンピックっていうのがあるから、興味があったら言ってねー」とおっしゃっていたことがありましたが、特に詳しい説明がなかったので、「きっと中高一貫校で、高校範囲の学習が全部終わっているような人が出るものだろう」と思い、聞き流したのをなんとなく覚えています。

 

大学に入学すると、学術系オリンピック出場経験者の友達が多くできました。中にはオリンピック優勝者、つまり日本1位を取った人や日本代表に選ばれた経験を持つ人もいました。東京大学では数年前から推薦入学制度が導入されていますが、オリンピックでの成果が評価されて推薦合格をした人も多くいます。ちなみにこのような人たちの中には、中高一貫生ではなかった人もいるので、私が高校生の頃に思っていた「オリンピックは中高一貫生が対象だろう」みたいな思い込みは間違いでした。

 

学術系オリンピックに出場経験がある人と話していると、その分野に関する理解や物の考え方に圧倒されることがあります。彼らがいうには「オリンピックの出題範囲は、たかだか高校範囲だからそんなに難しいものではない」そうですが…。

高校範囲の勉強を他の子よりも早めに身につけようとするわけですから、すごいと思います。なによりその教科に何かしらの興味をもってやっていたことが素晴らしいなと思います。

 

私が高校生の頃は「いかにして大学受験を成功させるか」ということばかりを考えていたので、オリンピックへの参加を勧められていたとしても、出場していたかはわかりませんが、挑戦していたら、きっといい機会になっただろうなと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。